<漢方体質ギャラリーその7 ”痰湿”(たんしつ)>
【どんな体質?】
氣・血・水のバランスのうち、 不要な「水」を溜め込んで水分代謝が悪いのが痰湿(たんしつ)タイプ。水太り・下半身太りをしやすく、また雨の日に頭や身体が重だるく感じたり、むくみやすい傾向があります。水分代謝には胃腸の機能が深くかかわっているので、胃腸が弱いと痰湿タイプになりやすいです。
【痰湿になる原因】
・運動不足
・水分摂取過多
・身体を冷やす
・食事の不摂生(甘いもの・脂ものの摂取過多)
【特に関連が深い五臓】
肝 / 脾 / 肺 / 腎
【この体質の方が出やすい症状や特徴】
・寒さに弱い、エアコンが苦手
・下半身が冷える
・頭や身体が重だるい
・口の中がねばねばする
・むくみやすい
・軟便、下痢になりやすい
・尿がすっきり出ない
・おりものが多い
・雨の日に体調が悪くなる
・太りやすい
・フワフワと浮いているようなめまいが起こる
・鼻水や痰が多い
・水泡、水いぼができやすい
【かかりやすい病気】
・冷え症
・肥満
・橋本病
・にきび、湿疹、いぼ
・慢性気管支炎、喘息、肺炎
・メニエール病
・高血圧
・リンパ浮腫
・慢性下痢
・胃腸炎、逆流性食道炎
・生理不順
・関節炎、関節リウマチ、へバーデン結節、変形性膝関節症
・花粉症
・慢性頭痛、片頭痛、気象病
・膀胱炎
【日常のアドバイス】
◎脂っこいもの、甘いもの、味の濃いものはなるべく控えましょう。
◎食事は腹八分目までに抑え、次の食事の前までに空腹感を感じるよう工夫しましょう。
◎身体を冷やさないように、冷たいもの、生ものは控えめにしましょう。
◎汗をかくことを意識しましょう。軽い運動や有酸素運動がおすすめです。
◎水分の摂りすぎに注意し、温かい飲み物を少しずつゆっくりと飲むようにしましょう。
◎清涼飲料水、缶コーヒー(無糖を除く)は痰湿を悪化させるので、控えましょう。
【おすすめ食材・薬膳素材】
ハトムギ、とうもろこし、そば、あずき、黒豆、大豆、緑豆、えんどう、そら豆、金針菜、冬瓜、きゅうり、もやし、セロリ、たまねぎ、白菜、きのこ、たけのこ、ブロッコリー、こんにゃく、春雨、あさり、しじみ、あわび、すずき、昆布、わかめ、海苔、鴨肉、ピータン、スイカ、バナナ、キウイフルーツ、みかん、ゆず、あんず、梨
【当店のおすすめアイテム】
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・蓮の実
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